L×月(短編集2)

□意地悪
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柔らかい口唇を堪能し、少し乱暴とも思えるキスをする。



『ちょ…りゅっ、んふっ…』



月くんが、距離を開けようと私の肩をギュッと押す。



私はその抵抗を無視して、更に舌先で月くんの口内を弄った。



『んっ…ふぁ…やっぁ…』



目尻に涙を貯める月くん。



私は月くんの涙に気づかないフリをして、腰をギュッと抱き寄せ下半身を密着させた。



『もう反応してるんですか?月くんは本当に感じやすいですね。』



『っ!!んっ、やっ…』



顔を赤らめ、弱々しく抵抗する月くんのズボンを下着ごと脱がした。



『もう蜜が一杯溢れてますよ。触って欲しいそうにヒクヒクしてます。』



私は耳朶に舌を這わせながら、カリを包み込むように握った。



『あっ…んっっ!!』


月くんは甲高い声を上げた後、口唇をキュッと噛み締めた。



私は月くんの口唇に傷がつくのが嫌だったので、再度口づけした。



『んっ…やだっ…ふっ…』



口唇から二人の唾液が顎を伝い零れる。



クチュクチュと先走りの卑猥な音が部屋に響き、私の指を濡らした。



『もう、イキそうですね。月くんは、ホント早いですね。』



私は握っていた月くんの形の良い陰茎から手を離した。



『あっ…りゅ…』



少し残念なように聞こえる切ない声。



潤みきった瞳を惜しげも無く私に向け、縋るように私に抱きつく月くん。



『どうしたんですか?』



白々しく冷たく言い放つと、潤んだ瞳に更に涙が溢れボロボロと零れた。



次の刺激を待ちわびる月くんのペニスがヒクンと揺れる。



『んっ…うっ、うっ…』



とうとう泣き出してしまった月くん。



目許をゴシゴシと擦りながら、涙を拭う月くんの手を止める。



『赤く腫れてしまいますから止めて下さい。』



泣かせたのは私だが、それにより月くんの肌に傷がついたり腫れたりするのは嫌だ。



一回は一回なので意地悪しましたが、もう許してあげます。



私は握った手首にキスをし、涙を舌で拭った。



つづく


月より意地悪が酷い竜崎(笑)
ちょっぴりS竜崎(笑)
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