L×キラ(短編集)

□飲み会
2ページ/4ページ

あまり乗り気では無かったが、流河だけ女の子とデートなんて許せない。



まぁ、僕が笑ったせいで流河の機嫌が損なわれた訳だが・・・



流河と星、見に行けば良かったな。



きっと素敵な所に連れて行ってくれたに違いない。



僕は大きなため息をつくと、飲み会の指定された場所へと向かった。



。。。。。。。



飲み会では可愛い女の子がいっぱい居た。



清楚な子も居れば、今時の子、優しく良く気がつく女の子、
どの子も世間では可愛いと言われるような子ばっかりだ。



今日はとりあえず楽しもう。



僕は滅入りそうな気持ちを変える為、注がれたお酒を飲む事にした。



五臓六腑に染み渡るとはこの事だろうか。



カッと体が暑くなるのが分かった。



何度かグラスのお酒を飲んでる内に、すっかり酔ってしまった。



『少し夜風に当たってくるよ。』



僕はニッコリと回りに笑顔を振りまきながら、席を離れた。



立ち上がると足がおぼつかないくらい酔っていて、自分でもビックリした。



なるべく平然を装い、ガラリと戸を開けて外に出る。



大きく深呼吸すると、冷たい空気が肺を満たした。



ふと横を見ると、流河近づいてくる。



『りゅ…どうして…?』



僕は回らない頭で流河を見つめた。



『あなた未成年でしょう?ここで何してたんですか?もぅ、帰りましょう。』


流河の言い方は優しいものの、顔が怒っていて少し怖い。



・・・なんだよ。



自分だってデートだったくせに。



『僕はまだここに居る…ちょっ…ンッ…』



僕は流河を無視して店内に戻ろうとすると、抱き締められてキスされた。



『やめっ…誰かが…出て来たらっ。ンッ…』


流河の舌が侵入して、僕の口内を動き回る。



少し乱暴に口内を弄られ、一気に上昇する体温。



目尻にうっすら涙が浮かぶ。



『んふっ…あっ…』



流河の舌に翻弄され、僕はガクッと力が抜けた。



流河が慌てて僕を支えると、ゆっくり口唇が離れた。



『誰かにっ、見られたら…どうする…んだよっ…』



僕はお酒のせいもあるのか、泣いてしまった。



つづく


泣き虫キラ様。
強引な流河様です。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ