L×キラ(短編集)

□ドッグカフェ
2ページ/2ページ

店内に入ると、流河は特注の大きないちごが沢山乗ったショートケーキと、ミルクティーを注文した。



僕はいつも通り、ブラックコーヒー。



回りを見ると、沢山のお客さんと犬が居てる。



うわぁ〜。。。



みんな飼い主の自慢の犬だろう。



あのミニチュアダックスフンド、目が可愛いなぁ。



このチワワも毛がサラサラだ〜。



どの犬も可愛くて、思わず微笑む。



『楽しそうですね。』


流河はミルクティーにぼちゃぼちゃと砂糖を入れながら聞いてきた。



『うん!初めて来たから新鮮だね。
あっ、あの犬、美味しそうにケーキ食べてる。まるで流河みたいだ。』



クスクス笑いながら言うと、



『犬と一緒にしないでください。』



と、流河が頬を膨らませた。



『ふふふっ…』



でも・・・



パクパクと目の前でケーキを頬張る流河はどう見ても・・・



あの犬にそっくりだ。


だってあの犬、目の下がちょっと黒くて流河に似てるんだもん。



『流河、頬っぺたにクリームついてるよ。』


白く柔らかそうなクリームがちょこんと頬についている。



『私、犬なんで取れないです。月くん取って下さい。』



『・・・』



さっきの事まだ怒ってるんだ・・・



『自分で取れるだろ。』



『いいえ、取れません。』



『・・・』



流河は自分で取る気は無いみたいだ。



まぁ、怒らせてしまったのは僕だし仕方ないかな。



僕は流河の頬についてるクリームを指で拭いた。



『はい、取れたよ。』



『ありがとうございます。でも出来れば、舌で舐め取って欲しかったです。』



『・・・』



もぅ、調子に乗るなよな。



しかし、指についたクリームどうしよう。



ペーパータオルで拭けば良いんだけど、そこまでしたら可哀想だ。



僕は自分の指を口に入れてペロッと舐めた。



甘っ・・・



でも流河の顔を見ると、なんだか嬉しそうだ。



少し恥ずかしくて頬が熱い。




まぁこんなティータイムも悪くないかな。



僕達のお喋りは夕方まで続いた。



おしまい


キラがアホすぎてラブラブになり過ぎました(笑)&(汗)
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ