L×キラ(短編集)

□絶対服従
2ページ/2ページ

『大丈夫ですか?動いて良いですか?』



心配そうに見詰める竜崎。



『平気っ、動いて…』


竜崎は月の了承の言葉を聞いて、ようやく腰を動かし始める。



『あっ、んぅ……りゅっ…』



気を抜けば直ぐに果ててしまいそうな程、月のナカは気持ち良かった。



グネグネと締め付ける内壁を擦りあげ、月が一番好きな前立腺を押し上げる。



『あっ、やだぁ…そこっ、そこぉ!ンッ…』



ギュッとしがみつく月を抱き止め、愛おしむように優しくキスをする。



壊れ物を扱うように竜崎の愛撫は繊細で、月の全てを満足させる。



尖った胸の飾りに舌を這わせ、ヒクンヒクンと揺れるペニスにも刺激を与える。



それと連動するように月のナカもギュッーっと締まる。



『出るっ…また、出ちゃうっ…イクッ……!!』



少し激しく腰を動かすと、月は三度目の吐精をした。



吐精の最中もずっと亀頭をグリグリと愛撫すると、精液が出終わった後、チョロチョロと体液が溢れ出した。


少しずつ焦点が合わなくなる月の瞳を竜崎はとても大好きで、食い入るように見詰める。


『月くん、大好きです…ずっと、一緒に居たいです。』



『んっ、んっ…竜崎…』



『月くん…イキたいです…』



『いいよ、イって…僕のナカに…出してっ…んっ…』



竜崎は最後、細い月の首筋にキスマークを二つつけると、ナカに精液を吐き出した。



『アッ、アッ…!りゅう…んっ!』



それに合わせて月も薄くなった精液を吐き出した。



竜崎は意識を失った月を抱き上げバスルームに入り処理をする。



酷使して疲れた体を労るように全身を綺麗にし、再び月を抱き上げた。



ベッドへと体を下ろすと月が目を覚ました。



『竜崎…喉が渇いた…何か飲ませて??』



先程の情事の後で、潤んだままの月の瞳が竜崎の瞳を捉える。



少し掠れた声が鼓膜に響いて、心がざわめく。



『はい。』



竜崎は冷えたミネラルウォーターを口移しで飲ませた。



『僕の事好き?』



『はい、好きです。』


『知ってる。』



月は意地悪に笑った。


竜崎はその笑顔に魔力が在るのでは無いかと考えてしまう程だ。



月の見えない蔦でやんわりと捕らわれる。



逆らえない…



と思った竜崎だった。



おしまい


月の魅力に捕らわれた竜崎。
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ