L×月(短編集1)


□酔っぱらい
3ページ/6ページ

『ちょっと薄く割りすぎましたかね。あんまり、濃く割って月くんが具合が悪くなるといけないと思いまして。。』


頭をぽりぽりとかきだした。



『竜崎は心配性だなぁ。』

クスッと笑いがこぼれる。



まぁ、そういう所も大好きなんだけどね。。



竜崎は、少しだけ濃く割ると僕に渡してくれた。



他愛ない会話をしながら、穏やかな時間が流れてる。


竜崎は、グラスの中の丸い氷をカランと鳴らすと、グィっと一気に飲み干した。


白い喉がピンと張る。



僕も、負けじまいとグラスの梅酒を飲み干した。




なんか、少しほわほわする。。。
顔が熱い。。。
でも、気持ちいい感じ。。



『月くん、大丈夫ですか??』

また心配そうに、こっちを見てる。



『全然、大丈夫だよ。少し、顔が熱いけどへっちゃらだよ。』



竜崎の顔を見てみるけど、酔ってるか、酔ってないかわからない。



顔に出ないタイプなのかなぁ。。。



頭がふわふわしてるけど、竜崎の本音を聞き出す作戦を忘れちゃいけない!



がんばれ僕!僕なら出来る!



『竜崎って、僕の事どう思ってる??』




『・・・そうですね。とても、可愛らしい人だと思います。』



可愛らしい人・・・



それって、どういう意味だろぅ。
僕の事好きって事かな?
それとも、ただ可愛らしいだけなのかな??




自分から、聞いといてドキドキしてきて頭がぐるぐるしてきた。。。



僕はグラスの梅酒をグィっと飲み干した。



『大丈夫ですか?そんなに一気に飲んで・・・』

また心配そうにこっちを見てる。



『可愛らしいって、どう言う意味??はっきり答えて。』




僕はそう答えると、竜崎の肩に手を置いて、膝にまたがった。
またがったせいで、僕の目線は竜崎よりも上になって、見下ろしてる感じになった。
竜崎は僕の行動に驚いてるみたい。



『月くん。完全に酔ってますね。』




そういうと、竜崎はぎゅっと僕を抱き締めて、



『愛してます。あなたとこうして一緒に居れる事に、幸せを感じてます。』



そう耳元で囁かれた。




竜崎の息使いが、直接伝わってゾクゾクする。




つづく



竜崎の本音が聞けて良かったね。
月が必死すぎ(笑)
次は微エロで行きま〜す!
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ