L×月(短編集1)
□酔っぱらい
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『ちょっと薄く割りすぎましたかね。あんまり、濃く割って月くんが具合が悪くなるといけないと思いまして。。』
頭をぽりぽりとかきだした。
『竜崎は心配性だなぁ。』
クスッと笑いがこぼれる。
まぁ、そういう所も大好きなんだけどね。。
竜崎は、少しだけ濃く割ると僕に渡してくれた。
他愛ない会話をしながら、穏やかな時間が流れてる。
竜崎は、グラスの中の丸い氷をカランと鳴らすと、グィっと一気に飲み干した。
白い喉がピンと張る。
僕も、負けじまいとグラスの梅酒を飲み干した。
なんか、少しほわほわする。。。
顔が熱い。。。
でも、気持ちいい感じ。。
『月くん、大丈夫ですか??』
また心配そうに、こっちを見てる。
『全然、大丈夫だよ。少し、顔が熱いけどへっちゃらだよ。』
竜崎の顔を見てみるけど、酔ってるか、酔ってないかわからない。
顔に出ないタイプなのかなぁ。。。
頭がふわふわしてるけど、竜崎の本音を聞き出す作戦を忘れちゃいけない!
がんばれ僕!僕なら出来る!
『竜崎って、僕の事どう思ってる??』
『・・・そうですね。とても、可愛らしい人だと思います。』
可愛らしい人・・・
それって、どういう意味だろぅ。
僕の事好きって事かな?
それとも、ただ可愛らしいだけなのかな??
自分から、聞いといてドキドキしてきて頭がぐるぐるしてきた。。。
僕はグラスの梅酒をグィっと飲み干した。
『大丈夫ですか?そんなに一気に飲んで・・・』
また心配そうにこっちを見てる。
『可愛らしいって、どう言う意味??はっきり答えて。』
僕はそう答えると、竜崎の肩に手を置いて、膝にまたがった。
またがったせいで、僕の目線は竜崎よりも上になって、見下ろしてる感じになった。
竜崎は僕の行動に驚いてるみたい。
『月くん。完全に酔ってますね。』
そういうと、竜崎はぎゅっと僕を抱き締めて、
『愛してます。あなたとこうして一緒に居れる事に、幸せを感じてます。』
そう耳元で囁かれた。
竜崎の息使いが、直接伝わってゾクゾクする。
つづく
竜崎の本音が聞けて良かったね。
月が必死すぎ(笑)
次は微エロで行きま〜す!