L×月(短編集1)


□お風呂
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僕達は風呂場で抱きあった状態で居てる。



しかも、全裸・・・



なんか、竜崎のアレと僕のアレがピトッと、くっついてる。



ちょっと、恥ずかしい。。。



『ありがとう。竜崎。助かったよ。』



『そうですか。良かったです。』



『・・・』



『・・・』



『湯船にでも、入りましょうか。』



『そうだね。そうしよっか。』



二人共、沈黙の後、ちゃぷんと湯船に浸かった。。。


湯船は広くて、乳白色で花びらが浮かんでいた。



『いい湯だね。』



『ホント、いい湯ですね。』



僕も、竜崎もぬるま湯でゆっくり浸かるのが好きだ。
僕は竜崎と向かい合わせになるように座った。

ほんのり、竜崎のほっぺたがピンク色になってる。



とっても、色っぽい。。。


僕は竜崎に向かって、手でお湯をすくい、パシャパシャっとかけた。



『こらこら。月くん。ダメですよ。』
困ったように、手で防御してる。



『あはは。。うわっぷ。』


僕は気にせず、パシャパシャお湯をかけてたら、背中が滑って湯の中にズルっとと入ってしまった。



慌てて、竜崎が抱き上げる。

『月くん!大丈夫ですか?もぅ、危ないですね。。お湯飲んでませんか?』



竜崎は、月の頭を撫でて優しく問いかける。



『うん。大丈夫。竜崎ごめん。』



今日は竜崎に助けてもらってばっかりだ。。。


お湯かけたりして、意地悪したのに、やっぱり竜崎は優しい。


しょんぼりしてると、


『頭洗いっこ、しましょう。』
とニッコリ笑って言ってくれた。



実は竜崎、シャンプーがとっても上手なんだ。


めちゃくちゃ気持ちいい。。。



『月くんの髪は、本当に綺麗ですね。私、この髪大好きです。』



『えっ?!ホントに?』



えへへ。褒められちゃった。


実は、少し髪を伸ばしてる。


それは、竜崎にいっぱい触ってほしいからなんだ。



『じゃあ、次は竜崎の番だよ。』



さっきのお詫びとばかりに丁寧に頭を洗う。


『気持ち悪いとことかない??』



『はい。大丈夫です。』



竜崎の髪はなんだかゴワゴワしてるけど、でもそこがまた男らしい。



つづく

竜崎は、ホント男前です。とっても大人。
でも、アレとアレがくっつくて、照れるね(笑)
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