L×月(短編集1)


□風邪
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『竜崎大丈夫〜?ワタリさんに、お薬貰ってきたよ〜。』



月が戻ってきた。



『はい。大丈夫です。すいません。。』


月は水と薬を、サイドテーブルに置く。


『竜崎、薬飲める??』

首を傾げて、月が聞いた。


『私、薬苦手です。』


少し、困ったように言う、竜崎。。



ホントは、嘘だ。。



別に、苦手でもないし、粉薬だって普通に飲める。。


『そっかぁ。竜崎、薬飲むの苦手なのかぁ。大丈夫??』


月は、どうしたらいいか分からず、オロオロしてる。


『でも、頑張って飲んでみます。』


意気込みを見せる竜崎。



『ホント!竜崎エライね!頑張ってね。僕も、応援してるからね。』


うれしそうに月は笑う。



コップと、薬を竜崎に渡すと、じっとこっちを見てる。



竜崎は、薬を口に放り込むと水を飲んだ。



『竜崎〜!ちゃんと飲めたね。エライね。』



月は、ぎゅっと竜崎を抱き締めて、頭を撫でた。



『私、がんばりました。』

ニヤニヤする、竜崎。。



『ホント頑張ったね。』


ニヤついてる竜崎に気づかず、月は、竜崎の頬っぺたにキスをした。



『体、休めた方がいいし、ちょっと横になろう。僕も添い寝するから。』



そう言うと、月もベッドの中に入ってきた。



全然眠たくないんですけど。。。



まぁ、そうも言ってられませんね。



『しんどくなったり、具合が悪くなったりしたら、すぐ言ってね。』



『わかりました。月くんありがとうございます。』



月は、竜崎の横にピッタリくっつくと、一緒に横になった。



しばらくすると、すぅすぅと月から寝息が聞こえてくる。



『月くん、寝ちゃったんですか??』


『・・・』


返事はない。どうやら寝てしまったようだ。



『う〜ん。むにゃむにゃ、りゅうざきぃ。。』



月は、何やら寝言を言うと竜崎に抱きついてきた。


クスクス竜崎は笑うと、

『私の、夢でも見てるんでしょうか。。おやすみなさい。月くん。』


そう言うと、月のまぶたにキスをした。



薬のせいか、私も眠たくなってきました。月くんと一緒に、一眠りする事にします。



竜崎も、月の体を抱き締めて眠りについた。。。



おしまい



病人、そっちのけで先に寝る月(笑)
でも、甘々(笑)
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