記念
□君にフォーリンラブ
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「ねぇ、フレイ〜。今日の夕飯は何?」
白いエプロンをして台所へ向かうフレイの後ろから、キラは甘えるように抱き着いた。
周りにはマルキオ導師の姿も母親の姿も、子ども達の姿もない。大人2人がキラとフレイに気を遣って、子ども達と共に散歩に出ているのだった。
母親の厚意に甘えて、キラはここぞとばかりにフレイに甘える。
そんなキラにフレイは笑みを漏らしながらも、わざと迷惑そうに表情を作って振り向いた。
「もうキラったら。邪魔だからあっち行ってて」
菜箸を片手に持ちながらフレイはキラを見上げた。キラは成長期で以前より身長が伸び、2人の僅かだった身長差は恋人と呼ぶに相応しいほどになっていた。
フレイにそう言われても全く堪えていないキラ。
それどころもますます笑みを浮かべて正面からフレイに抱き着いた。
「い・や。こんな時じゃなきゃイチャイチャできないもん。ね、フレイ。たまにはさ、一緒に寝ようよ」