ディシディア文章

□断れない
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私は、いったいどうしたら良いのだろうか?



『断れない』



バッツが、私に抱き着いてくるのはあまり珍しい事ではない。

「バッツ、これでは動けない。」

だから離して欲しいと訴えると、嫌だとバッツは首を横に振った。

「なんかね、俺、ライトに抱き着いているとホッとするんだよねぇ…。」

もう少しこのままでいさせて欲しいと安心した顔でバッツに頼まれると、私は断れない。やる事があったのだが大して急ぐ事ではないだろうと、今日もバッツの好きにさせた。

「なら、気が済むまでそうしてると良い。」

「ありがとう、ライト。」

ますます私に抱き着いて、嬉しそうに笑うバッツ。私に抱き着いて落ち着くなんて、バッツは変わった子だと思う。

「礼を言われる程の事は、何もしていない。」

「でも、ありがとう。」

この前、セシルにバッツを甘やかしては駄目だよと言われた。多少なら問題ないと思うけれど、あまり度を過ぎないようにねと…。

私はバッツを甘やかしているつもりはないのだが、周りから見ればそう見えるらしいのだ。セシルだけでなくクラウドにもこの前指摘されたのだから、恐らく間違いではないのだろう。気をつけなくてはならない。

だが。

「なぁなぁ、ライト。ちょっと俺をギューッと抱きしめてくれないか?」

「承知した。」

バッツに頼まれた事を、やっぱり断れない私がいるのだ。

バッツの要望通り彼を抱きしめてやりながら、今後どうしたものかと私はため息をついた。



【終】

ライバツが好きなんです。ていうか、単品でもWoLとバッツが好き。この二人だけ、バトン回数が桁違い(笑)

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