ディシディア文章
□料理教室開催
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正直、自信がない。
『料理教室開催』
正直、冗談だろ?って思った。
「りんごって、最初からウサギの形はしてないのね。」
そのまま木になってると思っていたと言うティナに、俺はがっくりと肩を落とした。
そのまま木になってたら怖いだろっていうか、虫が寄ってきて大惨事になる。というか、りんごをウサギの形にしてくれたのは誰だ。俺としては、ケフカではないと思いたい。
「ティナって、料理したことないんだな。だったら、知らなくて当然だな!」
「料理は、したことはあるわ。そこら辺に転がっている食材を、ファイアで焼けばいいのでしょう?それも、全力で。」
それは料理じゃありません。それと、全力で食材を焼いたら炭になるじゃないか!
食材を無駄にするな!と叫びたかったけれど、不思議そうに首を傾げているティナに、なんか怒る気も失せてしまった。
くそ、そんな澄んだ目で俺を見ないでくれ!!
「…違うの?」
「あ〜。ちょっと、違う…かな?」
きっと環境が悪かったんだ。カオスの奴らって、どいつもこいつも料理したことなさそうな奴ばっかりだし。だから、ティナも料理について間違った知識を覚えてしまったのだろう。なんか可哀相になってきた。
「う〜ん、俺は教えるの苦手なんだけどなぁ。でも、このままじゃマズイだろうし…。」
「……?」
あ、でもゴルベーザは作った事ありそうかも。セシルのお兄さんだし。
そんなどうでも良い事考えながら、俺は頭をボリボリとかいた。教えるのは苦手だけど、やるしかない。でないと、俺の腹が危ない。
「よし、ティナ。俺が簡単な料理を教えるから、一緒に頑張ろうな!」
「…ヴァンがそう言うなら、私も頑張るよ。」
首を傾げながらも頷くティナに、まずはサラダ辺りが良いかなと考えを巡らせる。あれなら、簡単だし。間違える事もないはず。
「そうと決まれば、食材探しだ!最速で飛ばして行くぜ!!」
「ふふっ。なんだかヴァン、楽しそうだね。」
緊急で、料理教室開催。講師は俺。そこ、不安だとか言うなよな。
目標は、ティナに人が食べれるような料理を作れるようになってもらう事!
「これを小さくちぎって、燃やせば良いのね?」
「サラダは燃やしません!!」
…なんか、道は険しそうだ。
【終】
コスモス側で料理が出来なさそうなのは、WoL、ティナ。もう、壊滅的なレベル(笑)
逆にフリオニールは料理は上手そうな気がします。