ディシディア文章その2

□今回はこれで良いです
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今回だけだからな!



『今回はこれで良いです』



負けは、いつだって悔しい。

「今回は、俺の勝ちだな!」

「しょうがない。悔しいけど、負けを認めるぜ…。」

バッツとの勝負に、俺は負けた。いつもなら決着がついた時点で終わりなんだけど、今日は違った。

「勝った人間は、負けた人間になんでも命令しても良いんだったよな?」

「はいはい、なんでも命令してくださいな。」

嬉しそうに笑うバッツに、よりによってなんで今回は負けたのかと俺は悔しく思う。
だって勝ってたら、今頃俺はバッツに○○○な事や×××な事を命令し放題だったのに!…いや、ここらやっぱり□□□で△△△の方が良いか?▽▽▽で◇◇◇な方もなかなか良i(強制終了)

本当、惜しい事をしたと思う。マジで。

「じゃあ、俺と一緒に寝ようぜ!」

「…!?」

一瞬、俺の願望が叶っちゃったのかと思ったよ。というか、そんな事を言われたらそっちの方向だと考えるだろ普通。はい喜んで!とか凄い笑顔で答えちゃったし、俺。

相手がバッツだという事を、すっかり忘れてた。

「このフラグクラッシャーめ。さんざん期待させといてこれかよ…。」

「すー…、すー…。」

さっきから俺は、眠るバッツにしっかりと抱きしめられている。
バッツのさっきの台詞は、本当にそのまんまの意味でした。色気のイの字も存在しなかった。マジでがっかりだよと俺はため息をついた。

気持ち良さそうに寝やがって…。何がジタンは小さいから抱きしめて寝るのにちょうど良さそうだ、だよ。人が気にしてる事を戸惑いもなく言いやがって…。そんなバッツも大好きだぞコンチキショー!

「そんなに安心しきってると、ちょっかい出しちゃうぞー。」

とか言ってはみるものの、相手はガンブレードとバスターソードを二刀流するような怪力の持ち主。そんなバッツにしっかりと抱きしめられている俺が、自由に体を動かせる訳もなく。暇だなぁ〜とため息をついた。

ため息一つで幸せ一つ。今日で何個の俺の幸せが逃げてしまったんだろうか?

「…ま、今日だけだからな!」

眠るバッツをしっかりと抱きしめると、俺は目を閉じた。

たまには、こんな風にただ眠るのも良いかもしれない。…毎回は嫌だけど。


【終】

ジタンぐらいの大きさだと、抱きまくらに調度良いと思うの。そんな事言ったら、ジタンがめちゃくちゃ怒ると思うけど。

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