10/15の日記

19:10
こほサメA:無題
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某所で、クラAで「お前って…、面白いな」で始まるBL小説を書きましょうっていうお題でRTされてしまったので書いてみた。

なんとなくこほサメ君にしてみたけど、相変わらず偽物なので注意。漫画の氷剣の死神の彼はもっとカッコイイです。ええ。

苦手な方は、逃げて。

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僕が氷剣の死神の愛人?

何の事だ?そんな訳ないだろ。


『無題』


僕ら0組には、いつも周囲から言われている言葉がある。

「いくら強いって言ったって、朱雀四天王には敵わないんだろ?白虎の奇襲から朱雀を救ったって、朱雀四天王には敵わないに決まってる。」

朱雀四天王には直接会った事はないが、とにかく強いらしい。どれだけ強いかは知らないが、会った事がない奴等と勝手に比べられた挙げ句見下されるのはあまり面白くない。

どんな難易度の高いミッションをこなしても、どうせ朱雀四天王より〜ってなって大して評価してもらえない。
これでは、どんだけ頑張っても朱雀におけるマザーの評価は上がらない。僕らはマザーの為に頑張ってるのに。僕らの努力は評価されず、相変わらずマザーにちょっかいを出す奴等はいる。マザーは平気だと笑うけど、きっとこの現状に心を痛めてるに違いない。ごめんね、マザー。でも、あっとちょっとの辛抱だから。

「お前が朱雀四天王の一人、クラサメ・スサヤか。」

もし仮に、僕らが朱雀四天王より強いと証明出来たなら。僕が朱雀四天王のリーダー的な存在を倒す事が出来たなら、きっと僕らにたいしての〈朱雀四天王には敵わないんだろ?〉という言葉は無くなる。その言葉が無くなれば、きっと僕らの頑張りがちゃんと評価されて朱雀におけるマザーの立場も良くなるはず。

「僕と、勝負しろ。」

そう考えて、すぐさま勝負を挑んだ。武器と氷魔法以外使用禁止という条件をつけて。クラサメは、氷剣の死神とか呼ばれてる存在だ。もし彼を得意分野で勝つ事が出来れば、誰も僕の実力を疑う事はないだろう。勝ったのに、〈どうせ苦手な分野を攻めたんだろ?〉とか言われるなんてムカつくだけだし。

「あえて俺の得意分野で挑んでくるなんて…。本当に、お前って面白いな。気に入ったよ。」

気に入ったから、全力で相手してやる。

そう言ってムカつくぐらいの余裕そうに笑うクラサメと、闘技場で手加減は一切なしで戦い合った。結果は、闘技場半壊によって武官が止めに入った為に決着はつかず。…いや、武官が止めに入らなければ僕が負けてたかもしれない。見てた奴等は互角だったって多少は僕の実力を評価してくれてたけど、間違いなく僕はあの時はクラサメの勢いに押されていた。

…悔しいけど、朱雀四天王について考えを改めなければならない。そして、僕はもっともっと強くならなければならない。誰にも文句は言わせないぐらいに。

「アンタ、全魔力がそれなりにバランス良く高いのだから、氷魔法じゃなくて炎魔法で挑んでたら俺に勝てたかもな。」

「苦手分野で、アンタに勝ったって意味がないって最初に言っただろ?…次は、必ず勝たせてもらう。」

首を洗って待っていろと、指を突きつけて言う。これは油断ならないなと口では言いものの、笑うクラサメは全然焦りというものが感じられず。その余裕たっぷりな態度が凄くムカついた。くそっ!次に戦いを挑むまでに滅茶苦茶強くなって、その余裕を粉々にしてやる。

「…少し腹が減ったな。どうだ?エース。これから一緒にリフレで食事でも。」

「断る。僕はアンタと違って忙しいんだ、一人が寂しいなら他のヤツを誘え。」

「そうかそうか。エースも腹が減ってるのか。じゃあリフレのマスターに頼んで、セットのご飯を大盛りにしてもらおうな!」

「…ちょ、腕を引っ張るな!行かないって言ってるだろ!?少しは、僕の話を聞けってば!!」

クラサメは僕の腕を掴むと、そのまま僕をズルズルと引きずって歩き出した。僕は何度も行かないって言ってるのに、クラサメは止まらない。

「せっかくの縁だ、このまま終りにするなんて惜しい。食事でもしながら、お互いの事について話し合って理解を深めようじゃないか。簡単に言えば、俺と仲良くなろう。」

「アンタに勝つまでは戦いを挑むつもりだから、これで終いって事はないが…。でも、僕はアンタと仲良くなるつもりはない!はーなーせぇえええっ!!!」

まぁそう言うなよと言うクラサメの腕を振り払おうと必死に頑張ってみたものの、悲しいかな。剣を武器にしてる彼の腕力は僕より強く、僕はそのままリフレまで引きずられて彼と食事をするハメになってしまった。

そしてリフレで食事中に、クラサメが他クラスの候補生に話しかけられていたが、

「…お、クラサメ。今日は随分と可愛い子を連れてるじゃないか。俺にも紹介しろよ。」

「ああ、エースの事か?俺の嫁だ。」

僕の事を妙な感じに紹介していたが、きっと魔導院では〈嫁〉という単語が僕の知ってる意味とは違う感じで使われているんだろう。よく分からない。


【終】

何も始まってないとかね。いや、勘違いやら思い込みは発生してるかも…?

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