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□Lost
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俺は何かを待っていた
ずっと
それが何んなのかさえ
知らず
ただずっと待っていた
凍えきった季節に死ぬ
色々な優しさを眺める
あの場所を思い出して




奥底で募る恐怖
隠すことの思い
忘れないでくれ
どんな血や泥を
浴びることになっても




伝えたかった言葉
遊ぶ季節の風
その向こうに
遠ざかる景色
瞼を閉じて




記憶の道を歩いている
心を突き刺す誰かの声
全て何処かへ消えた
みんないなくなってしまった




夢から覚めたような
この虚しさ寂しさに
張り裂けそうな胸は
言葉にならない痛みへ変わる




約束は果たされない
静けさに沈み込む光
重ね続けた罪の重み
独りこの場所で星を探す




幼い頃の安らぎ
二度とない体温
手を伸ばした夜
[解けた]
涙が傷に染みる




疼く感情が明日へ何かを運んでは
勝手に世界のページはめくられる
光に対比している莫大な闇の深さ
避けられない未来は近付いている




逃れられない
忘れられない
冒涜を枷る
意味の無さ




俺から全てを奪った
くだらない世界
そして神
呪われろ

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