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□On the day when it broke
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奴らの言うことなど信じるべきじゃなかった。
時計の針を眺めながら思考回路を迷っている。
俺は誰になろうとしている。
皮を被り澄ました顔をした。




奴らの言う楽園。
それは俺が洗顔を済ます間に終わるモノ。
完璧ほど未完成で脆いモノは無い。
何かを追求しなくなった時。
それは時計の針を逆行し退化していく一方になるのだから。
完全なモノでは無くなる。




正直に言おう。
止まることは許されない。
抗うことが生き抜く術。
それが出来ない者は何かに媚びることで利口に生き残る。




だが重要なのは生きていることじゃない。
生き抜いたのか。
生き残ったのか。
運だけでは到底辿り着けない場所があることを忘れてはいけない。




楽園は陥落し地獄へ変わる。
対象にある形と全ての事柄は共通するモノを持っている。




善も悪も
真実も嘘も
紙一重なように。
全ては対象を必要としている。
欠落してはいけない相対が存在しなければ自分自身の存在を否定するのも同じだからだ。

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