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□undersell hope
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朝
重い扉に手をかける
開かれ入り込む
独特な冷たい冬の空気
消えたいと思えるだけ
まだマシな感情か
夢から覚めた孤独
全て偽物
優しさ
安らぎ
偽物だ
これが全てなら
明日も
単純に俺の死角に光があるとする
それなら頷けるだろう
不幸な空に欠けた太陽
灰色の虹がかかり月は青い
鴉がゴミを漁る横で
餌を与えられる鳥達
この街の何処かにも
安っぽい希望が
(能無しの猿共の擬似人生)
ゴロゴロ犇めき合って転がっている
本質だけを切り取った安易な感情
優越感だけを求めたままごと遊び
まだオマエの手に
寂れた希望とやらが残っていると言うのなら
質問に答えてくれ
オマエに一体何が救える
自惚れるなよクズが
同情なんてモノに遊ばれるほど奴は弱くない
俺は少なくともそう思っていたいね