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□PreCognition
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泥と罪で汚れた手
洗い流すことなど
何の救いにもなりはしない
血を信じるのなら
それは利口な考え
行きたい場所まで行くといい
逃げ出す理由なら
今までにもこれからにも
幾らでもあったのだから




憎しみを育む
安易な仕組み
人の目は
近付くほどに見えなくなる
傍にあるという安心感から
オマエの言葉が砕け散る
指の隙間から零れる記憶の破片
もしまだ手遅れじゃないのなら
繋ぎ合わせる写真のように
そこへ映される




苦い味
飲み干して
新しい嘘を
また覚えた
昨日までは
味方だった奴が
俺に敵意を剥く
慣れた痛みには
感情が無い




次がまだあるとするなら
この時間を見送る俺にも
望める明日はまだあるのか






何かが崩れる予感がしてる

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