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俺は人生に冷めている
明け渡された死
柩に眠る未来
無機質な声が
俺を呼んでいた
だが意味など持たない
一筋血を流してしまえば
オマエもまた敗者
自身の為に糧を拾い集める
愚像崇拝
確かなのは
今ここに
真実は存在していない
それだけだ




蝋燭に灯を
生誕が祝福される
オマエの為だけに
明るい部屋を覗く
そんな俺の姿さえ
彼らの視界には映ることはない




声がほしい
たった一度
足を掴むのは誰
また取り込まれる
俺はこの闇から
抜け出せない




明け方に目を覚ます
確かめた手の平
唯一俺に約束された物事
闇はオマエを裏切らない
少しばかり賢くなった
俺の頭の中には
もう神や天使はいなかった




死んだ光を模写してる
粉々に飛び散った
過去の肖像だけが
俺の手元に残った

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