□原作沿い夢 double style(ハンター試験〜天空闘技場編)
□ヒソカ
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「ストーカーかよ。ゼロが呼んだの?」
ウイングさんの後姿に向かってキルアが呟く。僕も彼らの近くに寄った。
「あはは、まぁそんなところですね」
「そっかー;見るのもだめなのか…」
どことなくしょんぼりしたゴン。
そりゃあ…見たいですよね…。
でも僕は、その芽を摘むようにゴンに確認する。
「約束は破っちゃいけませんよねー?ゴン」
「ううっ;」
「しゃーねーな。試合は録画しとくとして…じゃあチケット2枚あるし……」
そう言ってキルアがまたニヤァと悪魔のようなイタズラっぽい顔で僕の方を見てきた。
うう…悪魔の子だこの子は…;
「じゃ、オレはゼロと見に行ってくるから!」
ゴンに自慢するように、ぎゅっと僕の腕を引っ張ったキルア。
多分腕を組みたいんだと思うけど…さすがに身長差があるので僕は引っ張られる形になった。
「えぇっ!?ずるいよ!キルア!!」
「へへーん!ゴンはおとなしく部屋で『点』でもしてろよ」
「あー!もー!!なんかすっげーくやしい!!」
「あはは;」
何ですかこの展開?
むくれたゴンを尻目に、キルアは僕の腕を引っ張ってずんずんと歩いていく。
「へっへっへ、ラブラブだねーオレら」
「や、意味わかりませんから、キルア…;」
ま、いいか。生でヒソカさんの試合が見られるらしいから…。
そこはキルアに感謝。
キルアに引っ張られたままで、僕らは会場に向かった。
つづく
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