□原作沿い夢 double style(ハンター試験〜天空闘技場編)
□ヒソカ
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「…くれぐれも、ゴンくんには注意しておいてください。まぁ私も後で言いに行きますが…」
「あ、お願いします。僕よりもウイングさんが言ったほうが効くと思いますし…それに…」
「それに?」
「僕も行きたいんですよ、正直。…すごく。
……ゴンがどれだけ彼を渇望しているかも知っているし…だから…逆に『一緒に行こう』って勧めちゃいそうで……」
チケットは無いんですけどね、と付け加えてから僕はバツが悪そうに笑ってぽりぽりと頭をかいた。
「はは、それでは私が言いに行かないとダメですね。…でもゼロさんは見に行ってもいいんですよ?」
「う〜ん…、でももうチケット無さそうですしテレビでガマンします。…ゴンは見ることすらできませんしね」
「生殺しっすねー;」
「だよね。まぁでも最初に約束破ったのはゴンくんですしー…自業自得ですかね」
「ゼロ先輩、結構きついっす…;」
部屋に笑い声が響いた。
********
そうして、これから試合のあるズシをウイングさんと共に見送ってから、彼と一緒に上へと向かった。
エレベーターを降りてゴンたちの部屋へと歩いていると、その通路で200階には不釣合いな小さな二つの背中を見つけることができた。
「でもいいのかな、ウイングさんとの約束が」
「ああ!!大丈夫に決まってるだろ!」
彼らに近づいていくと、どうやらキルアがチケットを取ったらしい話をしているのが聞こえた。
「案の定ですねー;」
「そうですね」
そう言うとウイングさんは『絶』をしてツカツカと彼らに近づいて行った。
あははは。意外と陰険だなぁー、ウイングさん。
「ただ試合を見るだけなんだし…」
「ダメです!!」
「「うわああっ!!」」
ほら、やっぱりビックリしてる。
「試合観戦も念を調べる行為に相当します。ゴンくん。君はあと1ヶ月…治療のみに専念なさい」
「う、うん。わかった;」
「じゃ、そーゆーことで」
とウイングさんは帰って行った。
去り際に、「あとは頼みますね」と肩を叩かれたので、僕も笑って頷いた。
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