□原作沿い夢 double style(ハンター試験〜天空闘技場編)
□カストロ
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闘技場スタッフの目をかいくぐり、カストロさんを探す。
そうして選手控え室のドアの向こうにカストロさんの姿を見つけ、僕とキルアは互いに笑顔でコツンと拳をぶつけあった。
「(…っていうかゼロも気配消せって)」
小声でキルアが言う。
「えー?意味ないですよ。こんな近くから消しても」
「え!?なんで消してないんだよ!!」
あれ?単にカストロさんの事見に来ただけじゃないんですか?
「私に何か用かい?」
背後からの声にキルアがすごく驚いて後ろを見た。
いやキルア…、あれだけ声出せば聞こえますからフツー。
ちなみに正面のカストロさんは消えていた。
…へぇぇ、すごいですね。僕も気づきませんでしたよ。
いつの間に後ろに回ったんでしょう。
…念能力かな?
なんて、僕がのほほんと考えてるうちにキルアが取り繕い始めた。
「いやぁ…。サイン貰おうと思ってさー」
「私の?それは光栄だな、キルア君」
「え;」
しれっと言うカストロさん。
まぁキルアやゴンみたいな子供がこの200階に居れば当然でしょうね。しかも目立ちますもん。
「同じ200階クラスのライバルくらいチェックしてるよ。そちらは確か、お名前がゼロさん…ですよね?」
「あ、はい。知っててもらえて光栄ですカストロさん」
「ふふ、こちらこそ。ゴンって子は一緒じゃないのかい?」
「ええ、まだ初戦の怪我が治ってませんからね」
「あらら、バレバレなのね」
ぽりぽりと頭をかくキルア。
もしかして自分が目立ってないとでも思ってるんでしょうかねー。
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