□原作沿い夢 double style(ハンター試験〜天空闘技場編)

□ヒソカvsカストロ戦
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「…ゼロ? ゼロはあれ…わかった?」


エラソーなジャズのアドバイスを耳に、傍から見れば考え込んだまま動かない感じになってた僕。

それをキルアが気になったのかそう訊いてきた。うぅん…すいません;


「あ、えと…、なんとなくは」

僕がキルアに苦笑と一緒にそう言葉を返したとき、オオォーと一気に観客が沸いた。


「でたぞ!虎咬拳!!」

「まずカストロが本気になった!!」


「あー…、ついに動き出しましたね。虎咬拳、ですか…」

「掌を虎の牙や爪に模して敵を裂く拳法だよゼロ」

「あ、大丈夫です。知ってます。でもありがとうキルア」


…って笑顔で返すとキルアは「あ…、うん」と赤くなってしまうんですけど。

キルアって案外褒められ慣れてない感じしますよね?シャイかな?


「達人になると素手で大木まで裂くって話ですけど、カストロさんの虎咬拳も見たところかなり練度高そうですね?」

「……ああ。それに加えてヒソカの奴はまだカストロの本当の能力にも気づいてない…。このままだとヒソカ、やられるんじゃね?」

「うーん…そうですね…」


とはいえ、なぜか僕はヒソカさんには勝って欲しいと思ってる。


ヒソカさんがカストロさんの"分身(ダブル)"の能力を見切れずに負けるだなんて…。

ゴンの目標が…それほど弱いなんて思いたくないからだ。




両手を前に構え、そのまま突進していくカストロさん。

そのカストロさんに向かって、ヒソカさんは左手を前に突き出す。


「あげるよ」


そう言っているように思えた。


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