□silver fang(ゾル家執事夢)
□silver fang(過去編)後編
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※ご注意
ここから先は裏コンテンツとなっております。
イルミ様×執事(アゲハ)でエロですので注意。
男同士の性描写を含んでおりますので、苦手な方はお戻りくださいませ。
では大丈夫な方のみどうぞ。
「――――………。」
アゲハの、その白い肌の上に乗る真っ赤な傷口を見下ろしながらイルミは思い出していた。
アゲハを傷つけた、あの不届きな男の顔を。
(むかつくなぁ…)
黒髪をサラリと揺らし、イルミは1人ごちる。
アゲハはオレが見つけた、オレだけのオモチャだ。
オレだけが、これを傷つけ、壊す権利を持っている。
なのにあの男――――最後にナイフを持って飛び出してきたあの男。
あいつだけは本当に殺しても殺し足りない。
あんな一撃で殺さずにもっと痛めつけてから殺せばよかったと、いまさらながらにイルミは思う。
けれどそれも過ぎた事だ。
死体を刻もうにももう家に帰ってきてしまった。これ以上はどうしようもない。
とりあえず頭の中で思う様に惨殺して、それでイルミは溜飲を下げた。
――――となると、さて…あとはもう一つやる事があるなと、イルミはアゲハに目をやった。
犯人は殺した。
今度は、簡単に傷を許すこの愚かな犬にそれなりの躾をしておかないといけない。
せっかく痕を残さず治りそうといわれていたのに、戒めにでもしようとしてたのかあえて傷をかきむしって広げようとする馬鹿には十分にお仕置きしておかなければ。
(さて、どうしてやろうかな?)
と…、もう一度アゲハを見下ろして――――イルミは驚いた。
アゲハがいつのまにか、その宝石みたいな紅と銀の瞳からぽろぽろと涙を落としていたから。
急にどうしたのかと困惑の色がイルミの表情ににじみ出る。
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