□原作沿い夢 double style(ハンター試験〜天空闘技場編)

□対戦日決定
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『新人狩りねぇ……ハッ、クソミソに気分の悪い連中だ』

サダソさん達を指して、ジャズがそう言う。



『お前、マジであんなのと戦る気かよ?バックレちまえよ』

『でも…』



そんな事言われても、今の僕に出来ることと言ったら…、あの人と戦ってあげることだけだ………



ある意味僕のせいで―――

"180階のエンジェル・スマイル"に、片腕を奪われた人。



彼の受けた痛みは、僕にはわからない。

あの傷を元に戻すことは出来ないけど、僕と戦うことで彼の気が晴れるならって……。



でも、だからってゴンやキルアを害させるわけにもいかないんだけど………

僕自身は、彼の申し出ならいつだって……、一切断らないつもりでいる。



僕はあの人とは――――もうこの200階のリングで戦うことしか出来ないから。

どんな結果になろうとも、僕は彼相手なら全力を出すつもりです。



それが僕の…彼への贖罪だと思って……




『お前がいいならいいけどよ…。
 奴らの根性はいけ好かねぇよオレは』

『ジャズには関係ありませんから。黙っててください』


『おーおー、怖いねぇ…。
 ま、そのときはせいぜい頑張んな、へなちょこ…』



「ゼロー、ちょっと見ててー」

ゴンの呼びかけにハッとなった。
そういえば『練』を見てあげるって話でしたね。


サダソさん達3人と別れてから、僕らはキルアの部屋で『纏』の修行に励んでいた。

ズシと僕のアドバイスで、確実に『練』のコツをつかんでいくゴンとキルア。
ズシが青くなってる。僕もちょっと彼らのあまりの上達の早さにあんぐりしたい気分ですね。

まったく、本当に恐ろしい子供達だとつくづく思います。



「だいぶ慣れてきたね」

「練ったオーラを纏でとどめるタイミングが少し難しかったな」

「少っ………」


あ、今の発言、ものすごくショックを受けたな。

ズシも僕も。



『…ったく、なんつーガキ共だ』

あれあれ?ジャズもショックだったんですか?


『オレに似てるな』

うわー、ムッカつく☆


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