□原作沿い夢 double style(ハンター試験〜天空闘技場編)

□ミケという生き物
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…さてと。


依頼人に報告も終わったし、後は金の振り込み確認だけか…。



暇だな。




ホテルで一晩過ごしたオレは昼近くに目覚めた。

クモも追っかけてこなかったおかげで今回はゆっくり寝られた。


前にウボォーギン相手に昨夜と同じような挑発を残して帰ったら、ホテルにまで押しかけてきやがったことがあってな。

そのときは仕方ねぇからたっぷり遊んでやったが。


なーんかずっとニヤニヤしてたんだよな〜あんにゃろう。

熊みてーな顔でニヤニヤ笑ってもキモイだけだっつーの。そんなにあいつ、オレとヤリたかったのか?


結局そんときは眠気に耐えられなくてオレは途中で寝たがな。

オレの念の「擬態」を奴に見せてやったのもそのときだ。






あ〜…。しかし暇だ〜。


暇暇暇。


ゼロを起こすのもなぁ。

アイツを起こして、そのくせクモがまだ近場で網張ってたとしたら、それこそめんどくせー事になるのは目に見えてるしな。いろんな意味で。

アイツが起きている時はオレの意識もあるが、オレが起きている時だとアイツはオレの中で完全な眠りにつく。

だからオレが関わった裏世界の事についてはは、オレがいちいちアイツに教えてやらなきゃならない。



オレが時折クモの連中とやりあってる事も、ゾルディックと仕事でニアミスした事とかも。

アイツはいまだに何にも知らない。

ま、別に知らなくてもいい事だけどな。





………なんて考えててふと思い出したケド。


……ゾルディック……。ゾルディックか…。

そういや前にあそこのオヤジに獲物取られたんだよなぁ…。


……………………思い出したら無性に腹立ってきた。くそっ…。




ここはパドキア共和国。

…ククルーマウンテン…か。



近ぇな。


行くか。暇つぶしに。




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