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□『名探偵ヘソン』
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『あ、エリックヒョンまた寝てる〜!』
『本当だ…しっかし、よく寝てるよなぁ。』
『ヒョン、少しでも止まると寝ちゃう病気とかだったらどうする?!』
『エリック、俺達と居ると安心して眠くなるんじゃないの?ドンワンみたいに〜♪』
『ミヌ、俺は皆と居ると勿体なくて眠れないぐらいだぞ?!』
楽しく笑うメンバーの声が響く、いつも賑やかな楽屋。
「…っ、違ぅ………違うんだ…!」
だけど、この人だけは夢の中でうなされています。
苦しそうに眉間に寄せた皺が何よりの証拠。
『エリック、うなされてる?』
髪を綺麗にセットされたヘソンは、ソファーから聞こえてきたエリックの声に気が付きました。
そんなヘソンの声に、次々と他のメンバー達が集まってきます。
『エリックヒョン、怖い夢でも見てたりして。起こしてあげた方が良くない?』
『とは言ってもなぁ、実際、どんな夢見てるか分かんねぇし。』
『変に起こして機嫌悪くされても厄介だろ。』
『そうだね、どうせとばっちり食らうのってミヌヒョンとエンディ以外だし。』
『で、どうすんの?放っておくか?』
メンバーの視線の先にはうなされているエリック。
そんなエリックの周りで始まった雑談タイム。
『どんな夢見てるんだろ?』
『う〜ん、何か「違う」らしいけど?』
『ヒョン、夢の中でもイタズラしてたりして?』
『ありえる!コイツの場合、1に睡眠2に悪戯だもんな。』
『珍しく必死な辺り、ろくな夢ではなさそうだけどな。』
そんなヘソンの感は大当り?
皆は少しも聞き漏らしが無いようにエリックの声に耳を傾けます。
「いや、……ぁ…悪い………それは!……ぅん。」
『今の感じは…言い包められた?』
「ドンワン…?いや、ミヌ………〜ぃい系……?」
『俺よりミヌが何なんだ??』
「でも…弟達……も…………いぃ……し。」
『話の流れから、弟達ってのは僕とジンだよね?』
「ぁあ〜……ヘソン…も………捨てがたい。……ん゛〜。」
『ヘソンヒョンも捨てがたいらしい……ねぇ、ヘソンヒョンどうしたの?』
ジンが話を振ると、エリックがどんな夢を見ているか何となく分かったヘソンは既にあきれ顔。
『…バカは寝ても治らないらしいぞ。もう放っておけ。』
その一声に、メンバー達は各々の時間を過ごす為に散らばった。
スタッフがもうすぐリハーサルだとノックをする。
今日もエリックは大好きなメンバーと夢の中。
「…ぅわ……いや、ごめん!……たす、……け…て…!!」
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