遥かの本棚2
□自分と君とこの場所と
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私は屋上が好き
ホントに大切な思い出の場所だから
将臣くんとの…
「まーた、おまえはここに居たのか」
「将臣くん」
屋上のドアが開いて将臣くんが歩いて来た
「ったく…探したぜ」
「ごめんね?どうしても、見たくなって…」
「…夕焼け…か」
将臣くんから目を離し空を見上げると一面の朱…
「あの時と同じ…もう最後だから…見納め」
「…そうだな。もうこっからの夕焼けは見れねえんだよな?」
今思い付いたように将臣くんは笑う
「ここからは…ね?」
「意味深だな?」