遥かの本棚2
□幸せを考えてみた
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「幸せって…なんだろ」
また、始まった
何でこいつはいつも突拍子もないんだ?
「幸せ…とは幸福であることまた、その様子」
「だから、それはなに?」
「どんな答えが欲しいんだよ」
頭を掻くと望美は少し拗ねた様子で寄って来た
「じゃあ、将臣くんの幸せって何?」
真剣な顔をして聞いてくる望美
「俺…!?俺か…?んー…例えば、海に沈む夕日を見て隣に望美が居る」
「それで?」
「それだけで充分じゃね?」
考えている様子だがどこか嬉しそうだな
「てか、望美は幸せじゃねえのか?そんな事聞くって事は」