遥かの本棚2
□言うべきなのは…
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些細なことで、望美と喧嘩した
『だから、なんでたかが昨日遅かったからってそこまで心配すんだよ!』
『仕方ないじゃない!将臣くんはいっつもはやいんだから!それに…昨日は大事なこと…大事な…』
そこまでいってようやく望美の目に涙が溢れそうに溜まっているのに気付いた
『…おい…』
『…もう、知らない!将臣くんなんかもう知らない!!』
『あ、待て!望美!』
思わず足を踏み出せなかった
気が強い望美が泣くなんて…
どうしようもなく動揺してたから