遥かの本棚2

□檻の中の楽園
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『…そうかもな』

ここ…夢に逃げた俺達は現実では引き離されてるかもしれない

ようやく…側に居られるのに

引き離されてたら…

きっと狂う

忘れ切る事が出来ない望美にいつ戻るかと言われる…
そんな事にまで怯えてるのに

『将臣くん、どうかしたの?』

『…いや、なんでもない』

俺を覗き込んだ望美はふと笑う

『ようやく誰にも邪魔されずに二人になれたんだよね…これからもずっと』

二人だけがこの世界の全て

他にはいらない







 
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