短編小説
□そんなに時間は…
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「ごめんなさい…考えさしてほしいの」
惑星サヴァイヴから無事に帰還した僕らは、世間からは当然のように騒がれた。
そんな騒ぎが一通り落ち着いて来た1ヶ月後、僕はシャアラに告白した。
だが、答えはもらえなかった。予想はしていた。シャアラはベルのことをずっと好きだった。しかも、告白した本人だってメノリのことが気になっていた。
メノリが駄目だからシャアラに告白した訳ではない。シャアラのことだって本気で好きだ。…もしかしたらシャアラがコンタクトにして、男子の中で騒がれて焦ったのもあるかもしれないけど…。