短編小説
□想い
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「ルナ、これ」
ベルはルナに、バレンタインの時のお返しを渡した。
「え、別に良かったのに…でもありがとう」
ルナは笑顔で受け取ってくれた。
「俺、ルナからもらった時大陸に着いた時の事思い出したんだ」
「ベル…」
「もちろんルナはみんなにあげた事も知ってるよ」
ベルは優しい口調で続けた。
「その中で特別な人がいるんでしょ?」
「…ベル、私…」
「大陸に着いた時、俺なんて言ったか覚えてる?」
「うん…」
ベルはルナに、『俺がルナの家族になる』と告白をした。
「今俺たちは家族になれたよね」
「…」