短編小説
□いつまでも
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「んっ…」
重力嵐に突入してどれだけ時間が経ったのだろうか。周りを確認すると他のメンバーはまだ気がついていない。
ただ、操縦している人物を除いて。
「カオル?」
カオルは一瞬驚いたような仕種をしてから、ゆっくり振り向いた。
「気がついたか?」
「えぇ。私達どうなったの?」
「どうやら運は俺達に味方したようだ」
「え?」
今いる宇宙はどうやらコロニーのある宇宙だとカオルは話した。
救難信号を出し、今助けが来てくれるらしい。
「それじゃ…帰ってこれたのね」
「あぁ」
安堵の笑みが出る2人。