短編小説
□今すべき事
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「…ハワードが僕にアダムって付けてくれた」
「せやな…」
「それから…」
「…ハワードがいっつも怒られてた」
シンゴが口を開いた。
「ハワードという男は、そう簡単にくたばったりはしないで」
「ハワードだもんね」
「せや。そのハワードと一緒なんやからシャアラも大丈夫や」
「そうかな…」
「大丈夫。アダムはこれから何をするんや?」
「…お父さんとお母さんに会う」
「今はそれだけを考えて頑張り」
アダムは「わかった」と言い、みんなの所に行った。
まだ腑に落ちないシンゴに、