短編小説

□特別
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カオルはただ、「好きにすればいい」と答えた。

それからずっとカオルは上の空だった。知らない内にチョコが机の上に乗ってたりしても気がつかない程だった。

放課後、カオルはルナに声をかけられた。カオルは一応振り向いたが顔が見れない。するとルナは、

「はい、チョコレート!」


チョコを渡して来た。


「…俺にか?」

「うん。ハワード達にももう上げたんだけどね?」

「そうか。…ありがとう」

「ハワードに上げた時にね、『カオルは最後にしとけよ』って言われたのよ?」

(ハワードの奴…)
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