短編小説
□想い
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「信頼できる仲間、みんな家族となったんだよね」
「えぇ、そうね」
今度は一つ置いてから話した。
「俺はルナに幸せになってほしい。それをカオルになら任せられるんだ」
「ベル…」
「そういう想いも込めて今日は渡したんだ。本当になんの変哲もないクッキーだから」
「ベル…ありがとう」
ベルは迷いのない、とても真っ直ぐな目をしていた。
ベルはルナと別れると、カオルと会った。
「カオル…」
「…ルナが困っていたら手を貸してやってもらいたい」
「もちろんだよ」
「ベル…お前の想いは守る」
「うん。頼んだよ」
END