短編小説

□特別な日
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このいつ聞いてもわかりやすい、どすの効いた声がした。


『カオルー!』

全員の声が揃った。カオルはみんなに微笑みかけ、


「みんな、しばらくだ…」

しばらくだったなと言いたかったが、その前にルナが抱き着いた。


「カオルー!会いたかったー!」

「ルナ!ちょ、ちょっと落ち着け!」

カオルは『宇宙飛行士期待の星』となり、日々宇宙を飛び回っていた。そしてこのルナとは正式な夫婦となった。だがカオルは仕事が忙しく、なかなかルナと会う暇がなかった。


「ルナ、1人占めしてるんじゃねーよ!」
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