長編小説

□第6章
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「やぁ、カオル君」

バライの友人の『シセ』にカオルは軽く頭を下げた。


「まず、君の意思確認だ。君はパイロットになるんだな?」

「はい。そのためにそちらの学校に行きたいと考えています」

カオルの言葉にシセは笑顔を見せた。シセはカオルの訓練学校の時代のことも知っている。


「分かっているとは思うが、パイロットになるのはたやすい事じゃない。少なくても、今学校で習っていることは半分も役立たない」

「はい」

最初からわかっていた事だ。ソリティア学園を去らなくてはならない。だが、それを後ろめいてはパイロットには無理だ。
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