長編小説
□第13章〜@
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昼食時。カオル達のテーブルでは重たい空気が流れていた。
「クラウン、元気だしなって」
ムードメーカ的な存在のクラウンの元気がなかった。中間試験での結果があまり良くなく、そこから伸び悩んでしまったのだ。
「今日はあそこがダメだったんだ…昨日はあそこ…その前は…」
さらにやっかいなことに、日を増す毎にクラウンの機嫌が悪くなっていった。
「クラウン、元気だしなって。早く切り替えなきゃ時間だけがもったいないよ?」
ホノカの気遣った言葉にも聞く耳を持たないクラウンは、無言で席を立って行った。