長編小説
□第10章
1ページ/35ページ
3月に入り、カオルの旅立ちまで1ヶ月を切った。
シャアラの誕生日をみんなで祝った翌日、
「そういうことだから、カオルの旅立ち会をやるからな!」
いつものことながら、ハワードが急に言った。
「…何がそういうことなんだよ」
カオルを始め、何人かは呆れ、何人かは同意した。
「だって訓練学校に行っちゃえば簡単には会えないんだろ?」
「そうよ。それにカオルが夢に向かって1歩を踏み出すのよ?ここは盛大にやらなくちゃ!」
ルナの1言で全員が納得をした。そして日時と場所もあっさり決まった。