長編小説
□第6章
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「期間は今年度いっぱいだ。来年度からはうちの学校に来てもらう事になる」
「…はい。宜しくお願いします」
カオルはそう言って頭を下げた。
残り5ヶ月…。サヴァイヴにいた時間よりも短い。カオルは仲間の顔を浮かべる。そして、その内の1人に連絡をした。
今自分がやる事をする為に。
「カオル!」
今会えるかと言うと驚いたような顔をしたが、すぐに会えると言ってくれた。
「どうしたの?カオルからなんて珍しいわね」
その青い瞳の彼女は、いつもの笑顔で来てくれた。
「…俺はパイロットになる為にソリティア学園を辞める」