長編小説

□第9章
2ページ/42ページ

ハワードは続けた。


「あいつらがあそこまで怒ったのは初めて見た」

「カオル、本当に何かしてない?」

命に関わる。そう言っているようだ。


「…後でと言ったのなら、後でわかるだろう」

カオルはそう言って席にもたれた。
そして昨日のこと思い出していた。
あの震えた目で自分を見つめた彼女も…。



昨日みんなで遊び終え、シンゴが気を利かせてチャコと帰り、それぞれ恋人同士で帰った。


「ねぇカオル?今日どうかしたの?」

ルナは今日のカオルの態度がいつもと違う感じに見えていた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ