長編小説
□第13章〜@
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「これだから天才君は困る」
「プライドのお高いことで。あの成績で文句言ってたら、俺達なんて生きて行けないよな?」
周りからはクラウンを非難する声が飛び交っていた。確かにクラウンの成績は悪くない。だが、ライバルであるヤン達との差が激しいのだ。
「カイトも大変だね?クラウンと同室なんて」
ディンの言葉にカイトは、気にならないと言う。
「クラウンは何が悪いと思う?」
ヤンがカオルに聞いた。
「…心のコントロールが出来てない。実際にいつもそこで減点があった」
カオルの言葉に席を立とうとしたホノカにカオルは、
「だが、これは本人が自力でどうにかするしかない」