双子恋愛

□決めてやる!
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「…え?会ったの、高瀬に?」


「見ただけ。でも多分絶対準太」


「どっちさ」




話したい事があって天気がいい時は屋上。
だからそれを分かってる秋丸に一言メールで「屋上」と送れば返事が返ってくる。


でも今日の屋上は……昨日の雨のせいで水たまりがそこら中にある。ちなみに今日はめちゃくちゃ晴れてる。
だからそれがない所を狙って座ってる。



そして昼休み。
昼飯の弁当と牛乳を置いて、秋丸といる。

話してる内容は、昨日の事。




「どしゃ降りで周り白くなってたけど、辛うじて見た感じだけど」


「なんか内容が曖昧だねー、ホントに『準太』だったの?」


「だあって!向こう側にいた奴、絶対準太って言った!」


「違う準太じゃ…」


「黒髪だった!」


「日本人はほとんど黒髪だよ」


「おめーは茶色だろっ」


「ほとんどって言葉聞こえた?」




このメガネ!!口答えばっかりしやがって!
準太っつったら準太だっつの!



あのコンビニでオレの名前を叫んだ奴が、オレの事を話してたら。

絶対準太も気付く。オレだって分かる。



会える日は、近い。





抽選会の日が迫ってきた。



決めてやる!
(やっと掴めそうなんだ)(掴んで離さねえぞ!)






「オレ抽選会行くんで!!!!」


「うるせっ!!レギュラー全員行くんだよっ、話したろーが!」


「榛名今なんも聞けませんよ多分」





END.
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