しょーと
□先生、あのね
1ページ/1ページ
3ヶ月付き合っていた奴に呼び出されて別れた。理由は、私から愛を感じられないから。高校生の癖になに言ってやがると思ったが、確かに、私から積極的にメールをしたり、デートに誘ったりということは殆どないに等しかった。キスなんて一度もしていない。でも、あいつからの誘いにはなるべく時間を作ったし、メールだって早めに返した。あいつとのデートはいつもより気を使ってお洒落して普段ならコンビニで済ませる食事もあいつに合わせて少し値段の張るものにして。
「好きだったんじゃなくて、ただ気ィ使ってただけだったんじゃねェ?」
私は好きじゃなかったのだろうか。初めて告白されて舞い上がっているのを恋と間違えたのだろうか。
「…どうでしょうね」
あいつと話すとき、終始笑顔を振り撒く自分と、それを冷めた目で見ている自分がいた、気がする。ああ、やっぱり、
「…好き、じゃなかった、かも。…いや、好きだけど、あいつと同じ『好き』じゃなかった、かな」
「なら、これでよかったんだよ。このまま続けてたっておまえが辛くなるだけだったかもしれないぞ。な?」
ポンポンとあやすように頭を撫でてくれる先生。励ますように笑ってくれた。
「…せんせ」
「ん?」
私の話を聞いてくれて、励ましてくれて
「ありがと」
「おう」
+++
でておにするか悩んで結局ハジメロン
元カレはご想像にお任せで