しょーと

□珍味
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ピンク色でとぼけた顔のこの子のしっぽってなんだかおいしそうだよね


そういうと、私の隣に座る先輩は何か変なものでも見るような目でこちらを見た。どこかおかしかったかな。

「ん?おまえヤドンなんてもってたか?」
「この前ランスさまに頼んで捕まえてもらったの」

ちょーかわいーんだよ!そう言ってヤドンを抱き上げると少し間をおいて「やあん?」と一声鳴いた。

「ね、ね、可愛いでしょ?もう食べちゃいたいぐらい!」
「おまえが言うと冗談に聞こえねぇからやめろ」
「痛っ」

ベシッと額を叩かれた。うら若き乙女に向かって平手とは酷い先輩だ。

「おまえランスさまに頼んだってどういうことだよ」
「ぬふふ、しつこく頼んだら捕まえてくれたよ!最初は尻尾なかったんだけどやっと元に戻ったの。じゅるり」
「いやいやいや最後の余分だろなんだよじゅるりって」
「資金稼ぎに尻尾売って、それが売れるんだからヤドンの尻尾はさぞかし美味しいんだろうな……」
「怖っ!この子怖っ!!」




+++
ヤドンの尻尾って生えてくる、よね?



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