ノマカプ小説

□ヒミツデート
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おそらく、二人以外は誰も知らないであろう、ヒミツ。

二人だけの、ヒミツ。



ヒミツだから、ソウルも椿ちゃんもブラック☆スターもリズちゃんもパティーも、もちろんパパだって、知らない。

いや、もしパパが知っちゃったら、きっとムチャクチャ暴走するんだろうけど。


「マカ!」

一秒の狂いもなく時間ピッタリにやってきた、彼。

「キッドくん」


まあ、簡潔に言うと、私達はこっそり付き合っています。

別に公言しちゃってもいいんだけど、絶ッッッ対にワザと過剰に驚くひねくれたヤツ(ソウル)やら、からかうヤツ(リズ)とか、地球が壊滅する勢いで暴走するバカ(名前すら言いたくない)とかが出てくるだろうから、とりあえずヒミツにしておくことになって。


今日は、穴場のカフェでこっそりデート。


「じゃ、行くか」

「うん♪」


すこし遠回りだけど、人通りの少ない路地を、なんとなく手を繋いだりして歩く。

ちょっと前までは、こんな関係になるなんて思ってもみなかった。

でも、こうして一緒に歩いてると、



……付き合ってるんだなぁ



なんて思ったり。
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