ノマカプ小説
□やさしいくちづけを
2ページ/4ページ
「ん……」
ぼやけた視界に一番最初に映ったのは、心配そうな表情のブラック☆スター。
「椿!」
気がつけば、いつのまにか布団の中。
「あれ…私……?」
「あ、まだ起きるなよ?お前、すげぇ熱だぞ」
ほら、と見せられた体温計は、39.2という驚異的な数字を掲示していた。
道理で体も動かないわけである。
「あんまし、無茶すんじゃねぇよ?」
「ありがとう」
困ったような、心配そうなブラック☆スターに、優しく微笑み返す。
そのつもりだったけど、予想以上のだるさで、無理な笑顔になってしまった。
「椿……」
突然、ブラック☆スターが身を乗り出してきた。
.