ノマカプ小説
□My hearT
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教室のドアに手を掛ける。
小さな隙間から
こぼれてくる笑い声。
昔は嫌いだった。
否
今も嫌いな、笑い声。
そのはずなのに、
口元が少し緩んだ。
ガラッ
「席に着いてください。授業をはじめます」
自然と出る、
いつも通りのセリフ。
「今日の授業は解剖です♪」
「ぇえ?!またぁ〜?!」
その時気付いた。
この疑問は、いつまでも解決なんてしない、と。
そして納得する。
自分が死武専の何だろうと構わない。
自分がどんな存在だろうと構わない。
俺はただ、
今まで知らなかった世界を知ったから
興味を持ったから
今、ここにいる。
それだけだったんだ
ねくすと・あとがき