短編
□たまには、こんな日
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スザクはん〜、と考える。
さて、この状況をどうしたらよいものか…。
肩にかかるのは結構な重み。
まぁ、眠っている人間が重いのは当たり前。
でも、こう重いとスザクの肩は痺れてくる。
スザクの肩に頭を預けて眠っているのはルルーシュ。
そしてその顔は、ひどく穏やかで…。
起こしてしまうのはかわいそうに思えた。
スザクはもう一度ん〜、と唸る。
でも、結局答えは見つからず…。
現状維持のままとなった。
穏やかな陽射し。
柔らかな風。
とても気持ちがいい日。
こんな日なら眠ってしまうのも無理ないか、とスザクは思った。
スザクは起こさないように気をつけながら、もう一度ルルーシュの顔を見る。
やっぱり、穏やかな寝顔。
昔のまんま。そのままの寝顔。
何となく、嬉しくなった。