短編

□世界を変える、窓の向こう側
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あの日から、僕の世界が変わっていった








 『世界を変える、窓の向こう側』









母を殺されて、僕は何もかもが信じられなくなった。

大切なのは、妹だけ。


周りの何もかもが信じられなかった。



だから、僕たちを匿ってくれるというこの大人も信じられなかった。

名は、枢木ゲンブというらしい。


でもそんなことどうでもいい。


所詮、この大人も信じられないのだから。







いらない。


信じたくない。




いるのはナナリーだけ。


信じられるのはナナリーだけ。









それが今の僕のすべてだった。







そう、あの日までは。




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